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ルームランナーで、どんどんスピードアップ。反射した自分の必死の形相を見てふと思い出したのは、福岡のこども病院のこと、心臓病だったこと。
それは小学生のときの話。先天性の心臓病だった俺は、定期的に学校を休んでは、福岡市のこども病院という自分を手術してくれた病院に検診に行っていた。まあ定期的といっても一年に一度か二度か、その程度だったけれど。

その日はいつもの検診に加えて、ルームランナーにのせられた。胸にはいくつもの吸盤をつけて。(いつもは普通の心電図をとるときにつけられるこの吸盤。これをつけられるのが本当にくすぐったくて、過剰に反応していた記憶がある。きっとスタッフの方々は、この子将来は相当なMになるなと思ったに違いない。ふたを開けてみれば、残念ながらそうでもない。)

ルームランナーは少しずつスピードアップ。聞こえてくる心拍数も速くなる。きつくなったら押してねと言われた呼び鈴。それはなんだか「男の子」として悔しかったので押さなかった。そうすると容赦なくスピードは上がっていく。それでも必死に走り続ける。一時間も走ったろうか、ようやく終了となった。

よろよろとルームランナーを下りる俺に先生は言った。「凄いなー。よくこのスピードまで走れたね。学校では運動がすごく得意でしょ?」・・・そんな訳は無い。運動はどちらかというと苦手な方だ。ソフトボールだけは、町内対抗の練習ばかりをしていたので得意だったけど、それ以外は中の下くらいだ。たぶん、ちょっとした我慢の根性だけはあるんだと思う。それに過ぎない。俺の心臓が人よりも強いわけではなく、運動神経がいいわけでもない。

ただその測定結果が出てから「心臓病だったことは、もう気にせずに生活してください。どうぞ遠慮なくスポーツもしてください」と言われて、このことがすごく嬉しかったし、今ではいっそう嬉しい。変な言い方だけど、当時のうれしさ以上に、後から振り返って思い出したときの方が嬉しい。

福岡のこども病院の移転問題に関する委員会で、病院長の発言を聞いていてふと涙してしまうことがある。「コスト」が気になる福岡市、「アクセス」が気になる患者の親がいる中で、「医療の質」の視点を再三説いてくれるのは病院長。

普段の生活で、こども病院に感謝なんてしていない。自分が心臓病だったなんて、多くの時間は忘れて生活している。でもそれができるのは、自分を治してくれたこの病院があるから。この病院に生かしてもらったのは事実。それを意識せずに生活できてしまう幸せ。心臓病だったことを気にせずに生活していいと言ってもらえた幸せ。

だから俺は、これから心臓病を抱えて生まれてくる子供達を、一人でも多く救って欲しいと願う。そしてその子達にも俺と同じ、忘れてしまえる幸せを感じて欲しいと思う。そのための医療環境を整えて欲しいと本当に願う。悪いけど、親には心から感謝しているけど、でも親にはちょっとアクセスが悪かったとしても我慢して欲しかったろうと思う。

子供って残酷ですよね。自分のことを必死に心配してくれた親に対して「少し遠くなるくらい我慢してよ」と言ったり、自分のことを救ってくれた病院のことを「普段は意識してないや。自分が病気だったことも忘れかけている」と言い放ってしまう。

残酷ついでに言えば「俺はそのとき死んでたかもね。でもだとしても仕方ないな、きっとみんな俺を救おうと頑張ってくれてたはずだし、だとすればそれが運命じゃないかな。」とか、身近な人を不快にさせることを思わず口にしてしまうこともある。でも、これも本心。自分がここからいなくなることは悲しいけれど、ここにいなかったとしてもそれで悲しさを感じることはない。だってここにいる幸せを知らないから。

ここまで書いてしまうと、自分の主張の矛盾点にも気づいてしまって…「ならば、どうせ悲しまない赤ちゃん患者のことじゃなくて、患者の親の幸せを考えようよ」と主張されれば、俺には反論出来ない。でもそれは、意識の回復の見込みの無い人の延命装置を外していいのかという話と似たところにあるような気もしてきて、最後は倫理学とか哲学の話になるんだよな。

ただ願わくば、「患者の受ける医療の質」より「患者の親のアクセス」を優先する主張をする人達には、それだけの価値判断を伴っているということを忘れないで欲しい。

・・・ということをね、今日ルームランナーにのっていて、最後の15分に1分0.1マイルのペースでスピードアップしていくことにチャレンジしていて、苦しそうな自分の表情を見ながら、思っていたのです。
| - | 06:14 | comments(0) | trackbacks(0) |









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